北京五輪の新種目のジャンプ混合団体で、高梨沙羅さんがまさかのスーツ規定違反で失格となりました。
なぜ失格となったのか、規定違反の理由、そもそもジャンプスーツ規定とはどんなものなのか?についてリサーチしました。
Contents
高梨沙羅が規定違反で失格!なぜ?(北京ジャンプ団体戦)
スキー個人で4位という悔しい結果に終わった高梨沙羅さん。
団体戦でのジャンプが期待されていましたが、なんと、
『高梨沙羅・規定違反で失格』
という結果に…!
まさかまさかの結果に、ファンならずとも、
「なぜ?」「理由は?」と憤りを感じた方も多いのではないでしょうか?
高梨沙羅の規定違反理由とは?スーツの規定ってどんなもの?
この頃ジャンプスーツぶかぶかだわね。みんな失格になりそう。#高梨失格 pic.twitter.com/gUzpNSXrTW
— Ray Enjoji (@enjoji14) February 7, 2022
高梨沙羅さんの規定違反の理由とは、何だったのでしょう?
そもそも、スーツの規定って何?と感じた方もいると思うのですが…
スーツの規定とは?
国際スキー連盟(FIS)は次のようにスーツについて規定しています。
「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーに対しプラス1センチ~3センチ(女子は同2センチ~4センチ)とする」
実は、スキージャンプのスーツは飛距離に大きく影響するものであり、
国際スキー連盟(FIS)は毎年のように規則を改定しています。

高梨沙羅の規定違反の理由は?
今回、高梨沙羅さんの場合は、
太もも回りが2センチ、オーバーしていた
とのこと。
通常スーツは、シーズン初めに計測して数値を提出します。
体重の変化などで誤差が出てくるケースがあるため、スーツ規定違反は珍しくありません。

スーツの寸法でも規定ギリギリを狙って、勝負をかけているということだと思います。
1998年長野五輪ジャンプ団体金メダリストの原田雅彦氏は、次のようにコメント。
「本人の責任でも、測った審判の責任でもない。我々管理する立場がしっかり管理しないといけない」
引用:日刊スポーツ
高梨沙羅さんが指摘された、太もも部分での失格は「聞いたことがない」とのこと。
また、高梨沙羅さんのコーチの話によると、
高梨沙羅さんのスーツはノーマルヒルの際に着ていたものと同じスーツだったそうです。
加えて、
高地での乾燥により、水分が不足
⇒ 水分不足から、体重が減少していた可能性がある。
⇒ 体重減少により、スーツの寸法に余りの部分ができる
⇒規定違反の要因になった
という見解も。
検査は抜き打ちで行われる
テレビ中継で解説を務めた五輪3大会出場の竹内択さんの話によると、
スーツは飛んだ後に抜き打ちで検査され、
- スーツの大きさ
- 体重
- 板の長さ
- 板と金具の位置が合っているか
などをチェックされることがあるとのこと。
「だいたいこういう時に失格になるのはスーツが大きいのか、体重が足りているか。考えられるのはスーツのどこかの箇所が大きくて失格ということではないか。なかなかスーツを、毎回その日に合わせるのはすごく大変。選手はシビアに見ているところではあるんですけど、なかなか今回のは珍しいケース」
出典:中日スポーツ
最終的に、日本チームの混合団体は4位という結果に。
なんともやりきれないですね。
高梨沙羅が規定違反の結果に号泣!応援する声も多数!
今大会最後のジャンプを終えて
高梨沙羅は涙が止まらず…引退も示唆するような発言はあったけど、ぜひコルチナ大会を目指してください。
本当にお疲れ様でした。 pic.twitter.com/1I87W1HOG9
— k a z u m a (@kazutan__1220) February 7, 2022
1回目のジャンプ後、涙を流し、スタッフに支えられて歩いていた高梨沙羅さん。
2回目のジャンプ着地後、泣き崩れた姿がなんともいえませんでしたね。
あの精神状態でありながら、2回目のジャンプを跳びきった高梨沙羅さん。
SNSでは、そんな沙羅さんを称え、応援する声でいっぱいでした。
感動しました!!
オリンピックで飛んだどのジャンプも素敵で、特に2本目…あの精神状態での大ジャンプは高梨選手だからこそだと思います✨
胸を張って帰ってきてください👏お疲れ様でした #高梨沙羅— なすこ☆ (@nasuko5) February 7, 2022
高梨沙羅選手、団体の責任感とか焦りとか尋常じゃない精神状態で本当にしっかりと飛びきってすごい。立ち向かう意思の強さは、ある意味全選手の中でトップだったんじゃなかろうか。やりきれないけど心動かされたいい大会でした。
— せばらび (@sevausagi) February 7, 2022
高梨沙羅選手、あなたはよくやったよ。
あの中で、よく2回目をしっかり飛んだ。十分だよ。お疲れ様でした。
責任を感じて、あんな過呼吸のような状態になるまで号泣するのも無理はないでしょう。
日本のナショナルチームのスタッフの方々は、彼女のメンタルのフォローをしっかりしてあげて欲しいです。— Mymk-masa (@mymkmasa) February 7, 2022
高梨沙羅さん、本当にお疲れ様でした!
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