2021年後期のNHK朝の連続小説『カムカムエヴリバディ』。
NHK朝ドラにはモデルを元にした実話も多いですが、今回の『カムカムエヴリバディ』には平川唯一さんという実在の人物が登場しました。
平川唯一さんがどんな方だったのか、演じるさだまさしさんに似ている?という噂についてご紹介します。
カムカムエヴリバディは実話でモデルは平川唯一?
朝ドラ史上初、3人のヒロインが登場した『カムカムエヴリバディ』。
「ラジオ英語講座と共に歩みながら紡ぐ、100年のファミリーストーリー」ということで話題になりましたね。
『カムカムエヴリバディ』は、脚本家・藤本有紀さんのオリジナルストーリー。
しかし、実在の人物も登場します。それが、
平川唯一(ひらかわ ただいち)さん
です。
終戦直後1946年2月から始まった「ラジオ英語会話」の講師を務めた方です。
カムカムおじさんとして日本中の人々に親しまれ、多くの人々の励ましともなりました。
朝ドラ、カムカムエヴリバディは、3世代の女性たちをヒロインとした物語なのですが、
そんな3人のかたわらにあるのが、ラジオ英語講座。
そしてその講師が平川唯一さんというわけですね。
実在モデル・平川唯一さんの生い立ちや経歴は?
平川唯一さんはどんな方だったのか、生い立ちや経歴を見ていきましょう!
平川岡山の貧しい農家に生まれた平川唯一さん。
アメリカ出稼ぎに行っていた父親と兄を追いかけ、少年時代の16歳のときに渡米します。
その後の年齢年表をまとめてみました。
- 17歳:高級住宅街の米人家庭にスクールボーイ(書生)として住み込み、英語の勉強を始める
- 24歳:ワシントン大学に入学(専攻を物理学から演劇に変更)
- 29歳:演劇科を主席で卒業し、文学士に。
卒業後は、ロサンゼルスの教会の副牧師になり、日米文化の伝達に努める。 - 33歳:教会で出会った東京出身の滝田よねさんと結婚
- 34歳:帰国してNHKの英語放送アナウンサーとなる。
- 43歳:NHKアナウンサーを退職、終戦の玉音放送の英語を担当
- 44歳:NHK第一放送で英会話講座を担当。
- 49歳~53歳:ラジオ東京(現TBSラジオ)及び文化放送で「カムカム英語」を担当
- 55歳:太平洋テレビに異動
翻訳部長から副社長に - 74歳:春の叙勲で勲五等双光旭日章を受章
- 91歳で死去
カムカムエヴリバディの実在モデルを演じるのはさだまさし
物語のキーパーソンともいえるモデル平川唯一さんを演じるのは、さだまさしさんです!
平川唯一さんは、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の中では、実名「平川唯一」のまま登場します。
さだまさしさんは、NHKから声がかかったときの心境を次のようにコメント。
『連続テレビ小説からのお誘い』と聞き、やっと主題歌が歌えるぞ、と期待したら大違い(笑)。驚きの『出演』でした。
大戦直後のラジオ放送で、明るく語りかけ、日本の人々を元気にしたという平川唯一さん。
さだまさしさんは、本人曰く「英語は苦手」だそうですが、まわりの人にエールを送り、元気づけるという意味では、ぴったりの配役ではないでしょうか?
カムカムエヴリバディの関連本も!
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』のモデルとなった平川唯一さんに関する関連書籍も販売されています。
こちらは、平川唯一さんの息子・平川冽さんが執筆した
『カムカムエヴリバディ 平川唯一と「ラジオ英語会話」の時代』。
内容は、平川唯一さんのことはもちろん、番組の誕生から裏話、カムカム精神など満載。
序章の執筆は、平川唯一さんを演じるさだまさしさんが担当されています。
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