元MLB投手のジャックモリスさん。2018年に殿堂入りを果たしました。
今回は、1980年代から90年代に活躍したジャックモリス氏の大リーグでの成績や経歴をピックアップ。
また、落合博満さんとの日米対決エピソードもご紹介します!
ジャック・モリスのプロフィールと経歴
ジャック・モリス氏は、メジャーリーグベースボールの元選手で投手でした。
まずは、簡単にプロフィールをみてみましょう。
- 名前:ジョン・スコット・モリス(John Scott Morris)
- 出身 : アメリカ合衆国 ミネソタ州セントポール
- 生年月日 :1955年5月16日(66歳)
- 身長/体重:190.5 cm/ 90.7 kg
ポジションは投手で、右投右打。
1976年にプロ入りし、主に1980年代に大活躍していました。
では、次に経歴をみてみましょう。
ジャック・モリス氏は現役時代、
- デトロイト・タイガース
- ミネソタ・ツインズ
- トロント・ブルージェイズ
- クリーブランド・インディアンズ
の4球団に在籍。
1977年から1990年に在籍したタイガースのイメージが強い方が多いでしょう。
目立つ記録としては、
- 通算254勝
- 14年連続開幕投手
- 80年代最多勝投手
- 1983年 最多奪三振
- 1984年 ノーヒットノーラン達成
- 1991年ワールドシリーズMVP
- 1984年、1991年 ベーブルース賞
など。
また、タイガース、ツインズ、ブルージェイズの3球団で世界一を経験しているエース投手です。
2018年にアメリカ野球殿堂入りが決まり、タイガースの背番号47番は永久欠番となりました。
ジャック・モリスの得意球は?
Jack Morris every 10 years at the ‘91 #MNTwins team reunions (2001, 2010, 2021). pic.twitter.com/tqo4cZajTx
— Jeff (@MNTwinsZealot) August 16, 2021
ジャック・モリス氏の現役時代の得意球はスプリットだといわれています。
スプリットは、バッタの手元で落ちる変化球で、正式には「スプリットフィンガーファストボール(Sprit-finger fastball)」。
日本では、フォークボールとスプリットは分けて考えられますが、MLBではフォークボールという表現はなくて、すべてスプリットと認識されています。
日本人投手では、田中将大投手や上原浩治選手など、よくメジャーでもこの球を投げていました。
しかしMLBでは故障しやすい球種と思われていて、あまり投げる投手が少ないそうです。
そんな中、ジャックモリス選手は、このスプリットを武器にし、かつ故障もせず長い間活躍した投手だったのですね。
ジャック・モリス vs 落合博満の対決エピソード
実は、ジャック・モリス氏は、日本野球界の名選手・落合博満氏のバッティングに影響を及ぼした投手でもあります。
落合博満選手といえば、日本プロ野球史上唯一、3度の三冠王を達成した方ですよね。
そんな落合選手とジャック・モリス投手が対戦したのは、1986年の日米野球。
落合選手は全日本チームの4番打者でした。
対戦で、ジャック・モリス投手のストレートを打ち、打球はバックスクリーン一直線に飛ぶものの、フェンス手前で急に失速し、センターフライに終わるという結果でした。
バットの芯でとらえた打球にもかかわらず、失速してしまったのは、力負けしたから。
その経験で、落合選手はショックを受けたそう。これまでに培った自分の柔らかいスイングができなくなってしまったのです。
それ以降、自分のバッティングを取り戻せなかったという落合選手。
ジャック・モリス投手とのたった1球の勝負が、その後のプロ野球人生に大きな影響を与えるとは…。
この年21勝をあげるなど、当時大活躍中だったジャック・モリス投手、メジャーリーガー投手の勢いが実感できるエピソードでもありますね。
Jack Morris appeared to mock Asian accents while discussing Angels player Shohei Ohtani https://t.co/3XDxHMyKdr
— TheWrap (@TheWrap) August 18, 2021