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朝ドラ ブラッサム

ブラッサム角田忍(木竜麻生)の実在モデルは?宇野千代との関係

朝ドラ『ブラッサム』で、葉野珠の女学校時代の友人として登場する角田忍。

反骨心が強く、行動力もある忍は、珠たちに同人誌作りを提案するなど、仲間を引っ張る存在です。そんな角田忍には、実在モデルとなった人物がいるのでしょうか。

この記事では、

  • 角田忍の実在モデル候補
  • モデル候補の山高しげり
  • 宇野千代の女学校時代の親友
  • 忍と山高しげりの共通点
  • 角田忍役の木竜麻生さん
についてご紹介します。

 

ブラッサム角田忍の実在モデルは?

ブラッサム「角田忍」実在モデル

角田忍の実在モデルは、特定の人物として発表されていません。

ただ、宇野千代の史実と忍の設定を重ねると、モデル候補として気になる実在の女性が2人います。

モデル候補 角田忍との共通点
宇野千代の女学校時代の親友 文学仲間、自由で大胆な雰囲気
山高しげり 新聞記者、女性の地位向上への関心、吉屋信子との交流

女学生時代の忍には、宇野千代の文学仲間。その後、新聞記者として働く忍には、山高しげりの姿が重なります。

複数の実在女性をモデルやモチーフにして、角田忍という人物が作られたのかもしれません。

 

宇野千代の親友がモデル?

角田忍の実在モデルを考えるうえで、まず注目したいのが宇野千代の女学校時代の親友です。

宇野千代は女学校時代から文学が好きでした。1913年、16歳のころには『青鞜』『第三帝国』を読み、変名で『女子文壇』へ投稿。同人誌『海潮音』にも関わっています。

『ブラッサム』でも、珠、忍、稲子、タエは同人誌『黎明』を作ります。しかも、最初に同人誌作りを提案するのが忍です。

仲間と文章を書く女学生たちの姿は、宇野千代の女学校時代とよく似ています。

 

男装した親友と忍

宇野千代の自伝『生きていく私』には、女学校時代の親友を描いた「友だちは男装の麗人」という章があります。

文学仲間のなかには、当時としては大胆な男装を楽しむ親友もいました。

『ブラッサム』の忍も、周囲に合わせるだけではなく、自分の考えで動くタイプです。

自由で行動力のある実在の親友は、忍のモデル候補のひとりとして気になる存在です。女学校時代の忍には、この親友のエピソードが取り入れられているのかもしれません。

 

山高しげりも忍の実在モデル候補?

もうひとり、角田忍の実在モデル候補として注目したいのが、山高しげりです。

山高しげりは1899年、三重県津市生まれ。宇野千代より2歳年下で、新聞・雑誌記者として働いたあと、婦人運動家として活躍しました。

戦後は参議院議員も務めています。

 

山高しげりは女性記者

山高しげりは1919年に結婚。1920年に長男を出産し、同じ年に國民新聞社へ入りました。

1924年には『主婦之友』の記者となります。大正時代に子どもを育てながら記者として働いた実在の女性です。

一方、『ブラッサム』の忍も女学校卒業後に上京し、新聞記者になります。

女性新聞記者という経歴は、忍とかなりよく似ています。角田忍の実在モデルを探していくと、山高しげりの名前が候補に挙がるのも納得です。

 

婦人参政権運動へ

山高しげりは、記者だけでなく女性の地位向上にも力を注ぎました。

1924年、市川房枝らと婦人参政権獲得期成同盟会の結成に参加。その後も婦人参政権や母性保護のために活動しています。

戦後は全国地域婦人団体連絡協議会の初代会長を務め、1962年には参議院議員となりました。

『ブラッサム』の忍も、女学校時代から女性が自由に生き方を選べない社会に疑問を持っています。同人誌『黎明』に書いたのも、女性の地位向上をうたった論文でした。

新聞記者となり、女性の生き方について考える忍。実在の山高しげりと重なる部分が多いですね。

 

山高しげりと吉屋信子

山高しげりを角田忍のモデル候補として考えると、さらに気になるのが吉屋信子との関係です。

『ブラッサム』には、尾野真千子さん演じる作家・土橋風子が登場します。

ブラッサム土橋風子(尾野真千子)の実在モデル

⇒ ブラッサム土橋風子(尾野真千子)の実在モデルは吉屋信子!宇野千代との関係も解説

 

吉屋信子との交流

1922年ごろ、吉屋信子は國民新聞社の婦人記者だった山高しげりと出会い、親しくなりました。

翌1923年には、山高しげりが吉屋信子に門馬千代を紹介しています。

門馬千代はその後、吉屋信子の仕事や暮らしを支え、生涯をともにする存在となりました。

山高しげりは大切な縁をつないだ女性でもあったのです。

 

宇野千代ともつながる

吉屋信子はその後、宇野千代とも親しくなります。

1924年ごろ、吉屋信子は大森に住み、同じ大森の馬込で尾崎士郎と暮らしていた宇野千代と行き来するようになりました。

山高しげり
↓
吉屋信子と親しくなる
↓
門馬千代を紹介
↓
吉屋信子が宇野千代とも親しくなる

山高しげりと宇野千代の周囲には、吉屋信子という実在の共通人物がいたわけですね。

『ブラッサム』でも、新聞記者となった忍が土橋風子と珠をつなぐ展開があります。ここも、山高しげりを忍のモデル候補として考えたくなるポイントです。

角田忍と山高しげりを比較

角田忍の実在モデル候補・山高しげりと忍を並べると、共通点がよく分かります。

比較 角田忍 山高しげり
時代 珠と同世代 宇野千代の2歳下
文学 『黎明』を作る 10代から『少女の友』へ投稿
職業 新聞記者 國民新聞・主婦之友の記者
女性問題 女性の地位向上を訴える 婦人参政権運動に参加
作家との関係 土橋風子と関わる 吉屋信子と親交
その後 珠を支える存在 婦人運動家・参議院議員

山高しげりは1914年から『少女の友』への投稿も始めていました。文学に興味を持つ少女だった点も、忍と少し重なります。

女学校時代の忍には宇野千代の文学仲間。新聞記者となってからは、実在の女性記者・山高しげり。

2人の女性のエッセンスが、角田忍のモデルとして重ねられている可能性もありそうです。

「忍」と「しげり」という名前も、どこか似た響きを感じますね。

 

角田忍の「黎明」と宇野千代の「海潮音」

角田忍の実在モデルを考えるうえで、同人誌も外せません。

実在の宇野千代も、女学校時代から文学仲間と文章を書く世界に触れていました。

ブラッサム「黎明」にモデルはある?宇野千代の「海潮音」「海鳥」と比較

 

宇野千代の「海潮音」

1913年、16歳の宇野千代は岩国高等女学校に在学していました。

このころ『青鞜』『第三帝国』を読み、変名で『女子文壇』へ投稿。さらに同人誌『海潮音』にも関わっています。

まだ作家になる前から、宇野千代のそばには文学がありました。

この実在の文学活動は、『ブラッサム』の『黎明』にもつながる設定として興味深いところです。

 

忍が「黎明」を提案

『ブラッサム』では、珠たちも女学校時代に同人誌『黎明』を作ります。

きっかけを作ったのは忍でした。女性が自由に生き方を選べないことへの思いを、文章にしてみようと仲間に提案します。

完成した『黎明』で、忍が書いたのは女性の地位向上をうたった論文。

珠は『イワンの馬鹿』の主人公を女性に置き換えた小説を書きました。

史実の『海潮音』と、ドラマの『黎明』。

名前は違いますが、実在の宇野千代が女学校時代に仲間と文章を書いた史実とよく似ています。

角田忍役は木竜麻生さん

角田忍

角田忍を演じるのは、木竜麻生(きりゅう・まい)さんです。

忍は珠、稲子、タエとともに過ごす女学校時代の友人。反骨心が強く、行動力のある人物として登場します。

第6話では忍が同人誌作りを提案し、第7話では『黎明』が完成。その後は上京し、新聞記者として珠の人生に関わっていく存在です。

ただの女学校時代の友人ではなく、珠を新しい世界へ引っ張っていく人物でもあります。

宇野千代の女学校時代の親友と、実在の女性新聞記者・山高しげり。

角田忍には実在女性たちの姿が、モデルやモチーフとして重なっているように見えます。

これから忍が新聞記者としてどんな道を歩み、珠の人生とどう交わっていくのかも楽しみですね。

 

こちらもCHECK

参考: 宇野千代顕彰会「宇野千代さん年譜」
昭和館デジタルアーカイブ『生きて行く私』
津市「山高しげり」
兵庫県立美術館・ネットミュージアム兵庫文学館「吉屋信子」

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