朝ドラ『ブラッサム』に登場する木村照子は、山田真歩さんが演じる珠の叔母です。
珠の前に現れ、何かと世話を焼く照子。宇野千代の人生をたどると、よく似た立場の伯母・藤村カツが登場します。
この記事では、
- ブラッサム木村照子の実在モデル
- 宇野千代の伯母・藤村カツ
- 藤村亮一、藤村忠と宇野千代の関係
- 木村照子と藤村カツの共通点
についてご紹介します。
木村照子の実在モデルは?

木村照子の実在モデルとして注目したいのが、宇野千代の伯母・藤村カツです。
カツには亮一と忠という2人の息子がいました。どちらも、のちに宇野千代と結婚する男性です。
まずは『ブラッサム』の木村照子から見ていきましょう。
木村照子は珠の叔母
山田真歩さんが演じる木村照子は、主人公・葉野珠の叔母です。珠の亡き実母の妹で、成長した珠の前に現れます。
そして、何かと珠の世話を焼く存在に。
照子には息子たちがいます。その一人が、金子大地さん演じる木村保。珠にとってはいとこです。
幼くして母を亡くした珠にとって、照子は実母につながる大切な親族でもあります。
宇野千代の伯母・藤村カツ
宇野千代にも、藤村カツという伯母がいました。
カツは千代を気に入り、息子・藤村亮一との縁談を望みます。やがて千代は、14歳で亮一と結婚。
さらに、もう一人の息子・藤村忠ものちに千代の夫となります。
木村照子と藤村カツには、次のような共通点があります。
- 主人公の伯母・叔母
- 姪を気にかける存在
- 息子たちが主人公と深く関わる
- 主人公の結婚にもつながっていく
木村照子の実在モデルを考えるうえで、藤村カツは注目したい人物です。
⇒ 宇野千代の家族構成は?父・実母・継母・兄弟をわかりやすく解説
宇野千代の伯母・藤村カツ

藤村カツが暮らしていたのは、岩国の鉄砲小路。
宇野千代の自伝『生きて行く私』などにも、「鉄砲小路の伯母」として登場します。千代の若いころの人生に、たびたび現れる女性です。
千代に出生を伝えた伯母
宇野千代は幼いころに実母・トモを亡くし、継母のリュウに育てられました。
リュウは千代を実子と分け隔てなく育てます。そのため千代は長いあいだ、自分がリュウの実の娘ではないことを知りませんでした。
女学校2年のころ、その事実を伝えたのが藤村カツです。カツは千代の前に現れ、自分が伯母であることを明かしました。
それまで知らなかった自分の出生。
藤村カツとの出会いが、実母の存在を知るきっかけとなったのです。
※藤村カツについては「生母トモの姉」とする資料と「継母リュウの姉」とする資料があります。
⇒ 宇野千代の実母・トモはどんな人?宇野千代と実母トモの関係を解説
⇒ ブラッサムの葉野リョウのモデルは誰?宇野千代の継母との共通点
藤村亮一・藤村忠の母
藤村カツには、亮一と忠という2人の息子がいました。
| 藤村家 | 宇野千代との関係 |
|---|---|
| 藤村カツ | 千代の伯母 |
| 藤村亮一 | 最初に結婚した従兄 |
| 藤村忠 | のちに結婚した従兄 |
兄の亮一は、千代が14歳のときに結婚した相手です。
弟の忠とは、その後に再会。京都で生活をともにし、1919年に正式に結婚しました。
若き日の宇野千代と深く結びついた藤村家です。
藤村カツと宇野千代の結婚
藤村カツは、宇野千代の最初の結婚にも関わっています。
相手はカツの長男・藤村亮一。千代にとっては従兄でした。
藤村亮一との縁談
女学校2年だった千代は、父・俊次から藤村家へ遊びに行くよう言われます。
向かったのは、岩国の鉄砲小路。
そこで千代は藤村亮一と交流します。カツは以前から千代を気に入っており、亮一の嫁に迎えたいと俊次に申し入れました。
俊次も、その縁談を承諾します。
藤村カツと出会う
↓
藤村家を訪れる
↓
藤村亮一との縁談
↓
父・俊次が承諾
↓
結婚
こうして進んだ、亮一との結婚。
千代自身が相手を選んだというより、周囲の大人たちによって決まった縁談でした。
14歳で藤村亮一と結婚
1911年、宇野千代は14歳で藤村亮一と結婚します。
亮一は17歳。まだ中学生でした。
ところが、結婚生活はわずか10日ほど。
千代は実家へ戻り、そのまま藤村家へは戻りませんでした。あっという間に終わった最初の結婚です。
ただし、藤村家との縁まで切れたわけではありません。
数年後、千代の人生に再び現れるのが、亮一の弟・藤村忠でした。
⇒ ブラッサム木村享一のモデルは?珠との結婚と離婚を史実から解説
藤村カツと藤村忠
藤村亮一との結婚後も、宇野千代と藤村家のつながりは続きます。
そして19歳のころ、千代は藤村忠と再会。その場には、伯母・藤村カツもいました。
藤村忠との再会
宇野千代が弟妹を連れ、臥龍橋の下の河原へ出かけたときのことです。
そこにいたのが、藤村カツと藤村忠でした。忠は当時、京都の第三高等学校に通う学生。
千代は『生きて行く私』で、このときのカツを「鉄砲小路の伯母」と書いています。
「あの鉄砲小路の伯母が、腰を浮かして立っているではないか」
(引用:『生きて行く私』宇野千代)
その後、千代は弟妹を連れ、鉄砲小路へ遊びに行くようになります。
亮一との結婚から数年。今度は、弟・忠との縁が動き始めました。
藤村忠との結婚
その後、宇野千代は藤村忠を頼って京都へ。
そのまま二人の生活が始まります。
1917年、忠が東京帝国大学へ進学すると、二人も東京へ移りました。そして1919年、正式に結婚。
宇野千代は、藤村カツの長男・亮一、その弟・忠と、それぞれ結婚したことになります。
千代の若いころの人生に深く関わった、藤村カツと息子たちでした。
木村照子と藤村カツの共通点
木村照子と藤村カツを並べると、似ているところが見えてきます。
特に分かりやすいのが、主人公との関係と息子たちの存在です。
珠と千代を気にかける
木村照子は、珠の亡き実母につながる叔母です。
成長した珠の前に現れ、何かと世話を焼く照子。
一方、藤村カツも千代を気に入っていた伯母です。
千代に出生を伝え、さらに息子・亮一との縁談にも関わりました。
主人公を気にかけ、その後の人生にも深く関わっていく存在。
照子とカツの大きな共通点です。
息子たちが結婚に関わる
さらに分かりやすいのが、息子たちとの関係です。
| 『ブラッサム』 | 実在モデル |
|---|---|
| 葉野珠 | 宇野千代 |
| 木村照子 | 藤村カツ |
| 木村享一 | 藤村亮一 |
| 木村保 | 藤村忠 |
藤村亮一は、宇野千代の最初の結婚相手。
藤村忠も、その後に夫となりました。
『ブラッサム』でも、木村照子と息子たちは珠の人生に深く関わります。
木村照子の実在モデルだけでなく、木村家と藤村家をまとめて比べると、人物関係がぐっと分かりやすくなります。
⇒ 宇野千代の結婚が10日で終わったのはなぜ?14歳の最初の結婚
木村照子役は山田真歩

木村照子を演じるのは、山田真歩さんです。
『花子とアン』『半分、青い。』にも出演した山田真歩さん。『ブラッサム』では、珠の叔母・木村照子を演じます。
宇野千代の人生に登場する伯母が藤村カツ。
千代の出生を知るきっかけとなり、息子の亮一・忠との結婚にも関わった人物です。
木村照子と藤村カツ。そして木村兄弟と藤村兄弟。
実在モデルとの関係を重ねながら見ると、『ブラッサム』の木村家がより分かりやすくなりそうですね。
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