朝ドラ『ブラッサム』に登場する、珠の父・葉野清治。
家族には厳しいのに、自分は働かず、本家の葉野酒造から毎月お金を受け取って暮らしています。
「どうして清治は働かないの?」「なぜ本家から給金をもらえるの?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- ブラッサムの清治が働かない理由
- 清治が本家から給金をもらう理由
- 清治と弟・清重の関係
- モデルとなった宇野千代の父・宇野俊次との共通点
ブラッサム清治が働かない理由
清治が働かない理由は、弟・清重に家督を譲ったことにあります。
清治は葉野酒造の長男。本来なら、清治が家督を継いでもおかしくない立場でした。しかし、実際に葉野酒造を継いだのは弟の清重です。
清治は家督を清重に譲り、その代わりに本家から毎月給金を受け取って暮らしています。
仕事がなくて働いていないというより、清治自身が「働かずに暮らす」という生き方を選んでいるようです。本家から働くように言われても、その姿勢は変わりません。
清治が給金をもらう理由
清治が本家から給金をもらっているのは、葉野酒造の家督を弟・清重に譲ったためです。
清治には、「自分が身を引いたから清重が当主になれた」という思いもあります。そのため、本家から働くように言われても聞く耳を持ちません。
兄の清治は働かず、本家から給金を受け取る。一方、弟の清重は葉野酒造を背負って働いています。
かなり対照的な兄弟です。
ただ、第3話では清治が家督を譲った背景にも、兄弟なりの事情があったことが描かれています。
清治をただの「働かない父」と見るだけでは分からない一面もありそうですね。
清治のモデル・宇野俊次も働かなかった?
清治の人物像には、主人公・珠のモデルとなった宇野千代の父・宇野俊次を思わせる部分があります。
宇野俊次は1855年、現在の山口県岩国市周東町に生まれました。父の実家は、代々続く造り酒屋。近在でも知られた裕福な家だったといいます。
俊次は7人きょうだいの次男で、長男の政介が本家を継ぎました。
しかし俊次は、家業を継いで働く道には進みませんでした。
宇野千代は、父について次のように振り返っています。
「ついに定職を持たずに死んだ、放蕩無頼の父」
(引用:宇野千代「風もなく散る木の葉のように」)
宇野千代自身が「定職を持たず」と書いているところは、ブラッサムの清治を思わせます。
俊次は競走馬を飼い、料亭や遊郭へ出かけ、賭博もしていたとされています。
宇野千代生家では、千代自身の言葉として、次のようにも紹介されています。
「馬を何頭も飼って競馬に出し、博打もし、あらゆる道楽をし、放蕩を極めた」
かなり自由な生活を送っていた父だったことがうかがえます。
⇒ブラッサム本家の酒蔵モデルは?葉野酒造と清重の実在モデルを解説
宇野俊次も本家からお金をもらっていた
さらに清治とよく似ているのが、本家との関係です。
俊次は財産を使い果たしたあとも、本家の宇野酒造から援助を受けていました。
送金日は、毎月1日と15日。「状箱」に入れられたお金が、月に2回届けられていたとされています。
それでも俊次は競走馬を飼っていました。
新しい馬をもう一頭買おうとしたところ、兄・政介に止められ、ついには本家からの送金も止められます。
すると俊次は激怒。馬に乗って兄の家まで押しかけ、大立ち回りをしたというエピソードまで残っています。
本家から援助を受けながら、働かず自由に暮らす。
このあたりは、ブラッサムの清治とかなり重なります。
| ブラッサム・葉野清治 | 宇野俊次 |
|---|---|
| 酒造家の家に生まれる | 代々続く造り酒屋に生まれる |
| 本家から毎月給金をもらう | 本家から月2回資金を受け取る |
| 働かず自由に暮らす | 定職を持たず暮らす |
| 弟・清重が本家を継ぐ | 兄・政介が本家を継ぐ |
ただし、兄弟関係は逆です。
ブラッサムでは清治が長男で、弟の清重に家督を譲っています。史実の宇野俊次は次男で、本家を継いだのは兄・政介でした。
このあたりは、ドラマ用にアレンジされているようですね。
ブラッサム清治はなぜカナリアにこだわる?カナリアの意味を考察
まとめ|清治が働かない理由
以上、ブラッサムの清治が働かない理由と、本家から給金をもらっている理由についてご紹介しました。
清治は葉野酒造の長男ですが、家督を弟・清重に譲りました。その代わりに、本家から毎月給金を受け取りながら暮らしています。
家督を弟に譲る
↓
本家から給金を受け取る
↓
働かず自由に暮らす
そしてモデルとなった宇野千代の父・宇野俊次も、定職を持たず、本家の宇野酒造から定期的にお金を受け取っていました。
「働かない」「本家からお金をもらう」という清治の設定は、俊次の人生とかなり重なっています。一方で、兄弟関係などはドラマならではのアレンジです。
史実を知ってから見ると、清治という人物がまた違って見えてきそうですね。
こちらもCHECK