朝ドラ『ブラッサム』第1週では、葉野珠(石橋静河)の故郷・山口県岩国での少女時代が描かれます。
物語は1982年、85歳になった珠が岩国を訪れる場面からスタート。
そこから時代は1907年へ。9歳の珠と、自由奔放な父・清治、珠を実の娘のように育てる継母・リョウとの暮らしへとさかのぼります。
この記事では、『ブラッサム』第1週のあらすじを紹介します。(ネタバレがあります)
▼『ブラッサム』週別あらすじ
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ブラッサム第1週のあらすじ・ネタバレ

1982年春。85歳になった葉野珠は、秘書の藤川優子とともに故郷の山口県岩国を訪れます。
錦帯橋の近くで取材を受け、満開の桜の下で笑顔を見せる珠。しかし、岩国はかつて珠が逃げるように離れた場所でもありました。
物語は1907年へ。9歳の珠は、父・清治、継母・リョウ、弟や妹たちと暮らしています。
清治は仕事もせず自由気ままに生き、家族にも無茶な要求をする父親でした。それでも珠にとっては、簡単に「嫌い」と言い切れない存在です。
一方、リョウは珠の実母ではありません。それでも珠を実の子と変わらず大切に育てていました。
「本当の親子とは何か」「家族とは何か」。
父と母への複雑な思いを抱えながら、珠は自分の言葉で気持ちを表そうとしていきます。
そして物語は5年後へ。
1912年春、珠は高等女学校4年生になっていました。
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ブラッサム第1週の詳しいあらすじ
85歳の珠が故郷・岩国へ
1982年春。
85歳になった葉野珠は、東京・青山の自宅から故郷の山口県岩国へ向かいます。
そばにいるのは秘書の藤川優子です。
岩国の象徴でもある錦帯橋の近くでは、桜が満開を迎えていました。
取材を受け、桜並木の下でカメラに向かってポーズをとる珠。
優子から今の気分を聞かれると、
「最高です!」
と明るく答えます。
ところが珠にとって、岩国はただ懐かしいだけの故郷ではありませんでした。
かつて、自分から逃げるように離れた場所でもあったのです。
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9歳の珠と父・清治

時代は1907年へ。
9歳の珠は、父・清治、継母・リョウ、弟や妹たちと岩国で暮らしていました。
清治は働かず、町では馬を走らせる自由奔放な父親です。
家の中でも、清治の言うことには逆らえません。
ある日、珠は清治が大切にしているカナリアの餌を切らしてしまいました。
謝る珠に、清治は厳しく言います。
外には雨が降り始めていました。
それでも珠は逆らえません。
裸足のまま、カナリアの餌を買いに走りました。
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「父について」の作文
翌朝。
リョウは珠に、家のことは自分たちに任せて学校へ行くよう声をかけます。
久しぶりに学校へ行った珠に出された宿題は、「父について」の作文でした。
ところが、珠の手はなかなか動きません。
父のことをどう思っているのか。
自分でも、よくわからなかったのです。
珠はリョウに尋ねます。
リョウは少し考えて答えました。
怒鳴ることもある。
近所からひどいことを言われることもある。
それでも嫌いではないというリョウ。
そして珠にも、自分が思ったことを正直に書けばいいと伝えます。
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珠を大切にするリョウ
珠には、もうひとつ聞きたいことがありました。
リョウは珠を産んだ母親ではありません。
それなのに、どうしてこれほど自分を大切にしてくれるのでしょうか。
珠は尋ねます。
するとリョウは、初めて珠を見たときのことを話しました。
血がつながっているかどうかは関係ない。
リョウにとって、珠は大切な娘でした。
珠はリョウの言葉を聞き、自分の家族について改めて考え始めます。
父の意外な一面
清治は相変わらず自由気ままです。
周囲とぶつかり、家族を振り回すこともあります。
ところが、珠はいつもとは違う父の姿を目にしました。
ある夜。
清治は縁側に一人で座り、カナリアをじっと見つめていました。
普段の清治とは違う、どこか寂しげな姿です。
珠は、これまで知らなかった父の顔を見つめます。
父のことをどう書けばいいのか。
答えを探していた珠の中で、少しずつ何かが変わっていきました。
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いなくなったカナリア
ところが、清治が大切にしていたカナリアがいなくなってしまいます。
珠は家の外まで探しに行きました。
しかし、カナリアは見つかりません。
清治は怒りを爆発させます。
そんな中、リョウまで家を飛び出してしまいました。
珠は慌てて追いかけます。
不安になった珠は、思わず尋ねました。
リョウは珠を抱きしめ、謝ります。
珠はリョウと一緒に、もう一度葉野家へ戻ることにします。
「ウチはこの家におりたい!」
家へ戻ると、清治が待っていました。
カナリアのことで、再びリョウを責める清治。
すると珠は、リョウを守るように父の前へ出ます。
そして、清治に必死で訴えました。
珠が望んでいたのは、父も母も、弟や妹たちもいる今の家族でした。
珠とリョウは手を取り合います。
その姿を見た清治は、
と言い残し、その場を離れました。
こうして珠は、父にも母にも自分の気持ちをぶつけました。
そして物語は5年後へ。
1912年春。珠は高等女学校4年生になっていました。
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ブラッサム第1週の見どころ
宇野千代と父・俊次、継母・リュウ
『ブラッサム』の葉野珠のモデルとなった宇野千代は、1897年11月28日、山口県岩国に生まれました。
父は宇野俊次、実母はトモです。
トモは千代を産んで約1年半後に亡くなり、その翌年、俊次は佐伯リュウと再婚しました。リュウは当時17歳でした。
その後、俊次とリュウの間には5人の子どもが生まれます。
千代は異母弟妹たちの面倒をよく見て、「小さいお母さんになったような心持」だったと伝えられています。
ドラマ第1週でも、リョウは珠を実の娘と変わらず大切にしています。
珠が「本当の娘ではない」ことを気にする一方、リョウは血のつながりに関係なく珠を守ろうとします。
珠とリョウの関係は、第1週を支える大きな柱のひとつです。
一方、宇野千代が語った父・俊次は、かなり型破りな人物でした。
馬を飼い、競馬や博打をするなど道楽を重ねる一方、子どもには厳しかったとされています。
千代は父に従うことが当たり前の環境で育ちました。
ドラマの清治にも、仕事をせず遊び歩き、珠に無茶な命令をする人物像が描かれています。
宇野千代の女学校時代
第1週の最後では、物語が5年進み、珠は高等女学校4年生になります。
モデルの宇野千代も、1910年に玖珂郡立岩国高等女学校へ進学しました。
小学校を優秀な成績で卒業し、女学校でも全15教科の平均点が92点だったと紹介されています。
校友会雑誌には作文も掲載され、のちの作家につながる文才をすでに見せていました。
1914年に女学校を卒業した千代は、川下村尋常小学校の代用教員になります。
ここから恋愛や岩国を離れる出来事へと、人生が大きく動き始めます。
ブラッサム第1週の登場人物
第1週では、少女時代の珠を取り巻く家族と、85歳になった珠の姿が描かれます。石橋静河、加賀まりこ、松たか子、渡部篤郎、国仲涼子の出演は第1週試写会でも確認されています。([シネマトゥデイ][1])
| 人物 | キャスト | 第1週での役どころ |
|---|---|---|
| 葉野珠 | 村上蘭 | 物語の主人公。岩国で父・清治や継母・リョウと暮らす。 |
| 葉野珠(85歳) | 加賀まりこ | 1982年、故郷の岩国を訪れる珠。 |
| 葉野清治 | 渡部篤郎 | 珠の父。自由奔放な生き方で家族を振り回す。 |
| 葉野リョウ | 国仲涼子 | 珠の継母。血のつながらない珠を実の娘のように大切に育てる。 |
| 藤川優子 | 松たか子 | 85歳になった珠を支える秘書。 |
ブラッサム第1週まとめ
『ブラッサム』第1週「私の父、私の母」では、葉野珠の原点となる岩国での家族との暮らしが描かれます。
自由奔放な父・清治と、血のつながりを越えて珠を愛する継母・リョウ。二人との関係を通して、珠は自分の気持ちを言葉にすることを覚えていきます。
そして物語は5年後へ。高等女学校4年生になった珠の青春が始まります。
参考:
岩国市「宇野千代―岩国の旅― 岩国に生まれる」
岩国市「宇野千代―岩国の旅― 教員時代」
山口県観光サイト「作家・宇野千代とは?」