朝ドラ『ブラッサム』第4週では、学校をクビになった葉野珠(石橋静河)が、新しい仕事を探しながら岩国で暮らします。
しかし、珠をめぐるうわさは消えません。ようやく働き始めた葉野酒造でも、冷たい視線を向けられてしまいます。
そんな珠の前に現れたのが、かつて結婚した相手の弟で、いとこの木村保(金子大地)でした。保との交流を重ねるなか、珠は大きな決断をします。
この記事では、朝ドラ『ブラッサム』第4週のあらすじを詳しく紹介します。
今週の見どころ
- うわさに苦しむ珠と、木村保との再会
- リョウに背中を押され、岩国を離れる珠
- 東京で出会う土橋風子の小説
ブラッサム第4週のあらすじ・ネタバレ
1925(大正14)年5月。学校をクビになった珠は、次の仕事を探していました。
しかし、島村辰彦との一件から生まれたうわさが邪魔をします。そんな珠の前に、思いがけない人物が現れました。
葉野酒造で働き始める珠
学校を辞めた珠は仕事を探します。葉野家の収入は、工場へ働きに出ているリョウのわずかな給金だけでした。
弟妹たちに十分な弁当を持たせることもできず、珠は責任を感じています。ところが、珠の仕事探しは思うように進みません。
派手な化粧をして男をたぶらかした。男の家で包丁を振り回した。そんなうわさが広まり、行く先々で断られてしまいます。
やっと働けることになったのが、本家の「葉野酒造」でした。リョウが清重に頼んでくれたのです。
ところが、葉野酒造でも珠への風当たりは強いままでした。
珠と保が再会する
そんななか、珠は木村保と偶然再会します。保は、珠がかつて結婚した相手の弟でした。
京都の第三高等学校に通っていますが、父親の具合が悪いと聞き、夏休みに実家へ戻っていたのです。
保には話し相手がいないと聞き、珠は神社の境内で話をするようになります。好きな『イワンの馬鹿』のことや、同人誌に小説を書いたことを語り合いました。
珠にとって、久しぶりに心から楽しいと思える時間でした。
自分と一緒にいるところを見られれば、保まで悪いうわさを立てられるかもしれない。珠はそう心配します。
しかし、保は気にしません。
「どうせワシは京都に戻るんじゃけぇ」
保は珠の話に耳を傾け、優しく寄り添いました。やがて京都へ戻る日を迎えた二人は、これからも手紙を交わす約束をします。
照子から届いた思わぬ提案
季節が移り、秋。木村照子が葉野家を訪ねてきます。
照子は、京都で保と暮らしてはどうかと珠に提案しました。帝国大学を目指して勉強する保の身の回りを世話してほしいというのです。
さらに照子は、ゆくゆくは保と珠が一緒になればいいと考えていました。
しかし、珠は断ります。
「ウチには家族がありますけぇ、ここを出るとか考えられません」
その晩、珠はリョウに、保へ手紙を書くのもやめると告げました。家族を残して岩国を離れるという考えを、珠はまだ受け入れられなかったのです。
葉野酒造も辞めることに
冬になると、珠は葉野酒造を辞めさせられます。珠を雇ったことで、ひいき客が次々と取り引きをやめていたのです。
珠は清重に、これまで雇ってくれた礼を伝えて帰宅しました。葉野家の暮らしは、ますます苦しくなっていきます。
そして迎えた1926(大正15)年4月。久しぶりに保から手紙が届きました。
そこには、帝国大学への進学が決まったこと、9月から東京で生活することが書かれています。
珠はうれしそうに返事を書き始めました。離れていても、保とのつながりは続いていたのです。
リョウが珠の背中を押す
リョウは珠に、東京へ行って保と一緒に暮らすよう勧めます。照子にも話をつけてきたといいます。
しかし、珠は首を振りました。
「そうはイカン。下の子らはどうするん? まだまだお金がかかるんよ」
するとリョウは、珠を見つめて言います。
「お金より、心が心配じゃ。あることないこと言われて笑われて、小そうなって生きちょる珠さまを、はあ見とうない」
リョウが心配していたのは、お金ではなく珠の心でした。その言葉に、珠は大粒の涙を流します。
翌朝、珠は家を出る決意を弟妹たちに伝えました。しかし守は受け入れられません。
「行かんでくれぇや」
泣きながら訴える守に、珠は胸の内を明かします。
「このまま岩国におっても、うずくまったままなんよ」
珠は自分の人生をもう一度動かすため、岩国を出る決意を固めていました。最後には守も、珠の決断を受け入れます。
珠が東京へ向かう
9月。珠は岩国を離れる日を迎えました。
駅のホームにはリョウたちが見送りに来ています。リョウは、初めて珠と会ったときに珠が着ていた着物を信玄袋へ作り直し、餞別として渡しました。
そして最後に、リョウは珠をぎゅっと抱きしめます。珠も涙をこらえきれませんでした。
こうして珠は生まれ育った岩国を離れ、新しい人生を始めるため東京へ向かいます。
家族との別れは寂しいもの。それでも珠は、自分の足で新しい場所へ踏み出しました。
本郷の下宿「三好荘」へ
東京に着いた珠は、人混みの中で心機一転。保から教えられた、本郷の下宿屋「三好荘」を探します。
ところが途中、千鳥足で歩く大工姿の男に絡まれそうになりました。珠は小走りで逃げ、ようやく三好荘へたどり着きます。
玄関には、大家の娘・三好マキがいました。保からは、珠を「妹」と聞かされているようです。
三好荘は学生用の下宿でした。他人の男女が同じ部屋で暮らすわけにはいかないため、珠は保の妹ということになっていたのです。
そして先ほど珠に絡んできた酔っ払いの正体は、なんと大家の三好辰五郎でした。
珠の東京暮らしは、にぎやかな形で幕を開けます。
保の告白と土橋風子の小説
その晩、保は珠に本当の気持ちを伝えました。
「ワシ……ほんまはずっと、珠さんのこと思うちょった」
戸惑う珠に、保は急いで答えを求めません。
「いつか岩国でのつらいことが忘れられたら、そのときはこっち向いてほしい」
保は長く胸に秘めていた珠への思いを打ち明けました。
翌日から珠は家事を引き受け、帝大へ通う保の世話を始めます。そんなある日、買い物の途中で本郷の書店「ぶくぶく堂」に立ち寄りました。
店主の本田が歓迎してくれます。そこで珠が目にしたのが、雑誌『少女春秋』でした。
巻頭には、土橋風子の『花手帖』が掲載されています。本田は、少女の心をここまで描ける作家はなかなかいないと土橋風子について語りました。
珠は思わず、その雑誌を購入します。
岩国を離れた珠は、東京で再び「小説」と出会いました。
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ブラッサム第4週を史実から深掘り
ブラッサム第4週の終盤では、珠が人気作家・土橋風子の小説に出会います。
土橋風子の実在モデルは、『花物語』などで知られる作家・吉屋信子です。葉野珠のモデルとなった宇野千代とも、のちに同じ時代の女性作家として交流しました。
土橋風子のモデル・吉屋信子
吉屋信子は1896(明治29)年生まれ。女学校時代から少女雑誌へ短歌などを投稿し、1917(大正6)年から『少女画報』で『花物語』を発表しました。
『花物語』は、少女たちの友情や憧れ、別れなどを描いた連作です。少女たち自身の感情に寄り添った作品で人気を集めました。
『ブラッサム』では、吉屋信子をモデルとする土橋風子を尾野真千子さんが演じます。
珠はまず土橋風子本人ではなく、その作品と出会いました。女性が小説を書き、多くの読者に届けているという事実が、珠の前に現れたのです。
ブラッサム土橋風子(尾野真千子)の実在モデル・吉屋信子はこちら
宇野千代と吉屋信子
葉野珠のモデル・宇野千代と吉屋信子は、実際にも同じ時代を生きた女性作家です。
吉屋信子は宇野千代より1歳年上。吉屋は少女小説で早くから人気を集め、宇野千代も1920年代から小説家として活動していきます。
やがて二人は文壇で交流するようになりました。
ブラッサム第4週では、珠がまず土橋風子の作品を読むところから描かれます。「女性が小説を書いて生きる」という世界が、珠の前に少しずつ開かれていく場面です。
ブラッサム第4週の登場人物
ブラッサム第4週では、岩国で珠を支える家族に加え、東京での新生活に関わる人物も登場します。
珠の人生が岩国から東京へ動くことで、人間関係も大きく広がっていきます。
| 人物 | キャスト | 第4週での役どころ |
|---|---|---|
| 葉野珠 | 石橋静河 | うわさに苦しみながら働き、岩国を離れて東京へ向かう。 |
| 葉野リョウ | 国仲涼子 | 珠を支え、東京へ行くよう背中を押す継母。 |
| 木村保 | 金子大地 | 珠のいとこ。東京へ進学し、珠への思いを伝える。 |
| 木村照子 | 山田真歩 | 珠に、保と暮らすことを勧める。 |
| 葉野守 | 日向亘 | 岩国を離れる珠を引き止める弟。 |
| 三好マキ | 中村優子 | 東京の下宿先「三好荘」の大家の娘。 |
| 三好辰五郎 | 赤堀雅秋 | 三好荘の大家。東京へ来た珠と出会う。 |
| 本田 | 川島潤哉 | 本郷の書店「ぶくぶく堂」の店主。珠に土橋風子の小説を紹介する。 |
| 土橋風子 | 尾野真千子 | 人気を集める女性作家。珠がその作品に強くひかれる。 |
ブラッサム第4週まとめ
『ブラッサム』第4週では、学校を辞めた珠がうわさに苦しみながら、岩国で新たな道を探しました。
保との再会、そしてリョウの言葉をきっかけに、ついに故郷を離れる決意をします。東京では保との生活が始まり、土橋風子の小説とも出会いました。